第131回 街かどスナップ 〜雑司が谷界隈 鬼子母神〜 その1 昭和60年

第131回目の今回から「街かどスナップ」と題し、これまでに訪れた様々な街のスナップ写真を掲載する新たなカテゴリーをつくってみました。
その1回目として豊島区雑司が谷にある鬼子母神周辺の写真を中心に紹介してみたいと思います。


ここまでのブログの流れを見ればわかると思いますが、ほぼ鉄道関係の写真ばかり撮っていた当時何を思ったか日常の風景を切り取る写真、いわゆる「スナップ写真」に挑戦してみようと思い立ち手始めにやってきたのがここ「鬼子母神」だったという訳です。

当時からNHKの紀行番組「関東甲信越 小さな旅」を欠かさず視聴していたことからその影響を少なからず受けており、多分鬼子母神を特集した番組を見たことでここに行ってみようと思ったんでしょうね。
何日か前に訪れた都電荒川線の撮影でもここ鬼子母神前停留所に立ち寄った流れもあり、訪問場所の選定に迷うことはなかったと記憶しています。
カテゴリー「都電荒川線」の写真


豊島区雑司が谷の鬼子母神堂
198508_鬼子母神界隈001
◆ 撮影日:1985/8 PENTAX MX / smc PENTAX-M 35mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

さてどのような経路でやってきたか今ひとつ記憶のない昭和60年8月の午後、夏真っ盛りといった眩しい日差しのもと雑司が谷にある鬼子母神堂にやってきました。


鬼子母神堂境内から望むサンシャイン60
198508_鬼子母神界隈002
◆ 撮影日:1985/8 PENTAX MX / smc PENTAX-M 35mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

強い日差しが降り注ぐ夏の午後ではありましたが、境内には日陰が多くそれほど暑さを感じません。
北側を見ると一際目立つ池袋のサンシャイン60が見えます。
1978年に開業したサンシャイン60ですが都内一高い展望台があるとのことで、開業後すぐの時期に家族揃ってその展望台に行きました。
子供だった私には展望台へ直行するエレベーターの順番待ちが辛く、せっかく登った展望台からの景色より名前を打刻できる記念メダルのほうに興味津々だったことを思い出しました(笑)


鬼子母神境内の駄菓子屋「上川口屋」
198508_鬼子母神界隈003
◆ 撮影日:1985/8 PENTAX MX / smc PENTAX-M 35mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

さて鬼子母神堂の境内には駄菓子屋がありますが、近所の子供達でしょうか?大勢のお客さんで賑わいを見せていました。
今回のブログ記事を書くにあたって初めて知りましたが、この駄菓子屋は「上川口屋」といい1781年創業の老舗で、いまでも当時の賑わいは消えず多くの人が訪れるようです。


鬼子母神境内の駄菓子屋「上川口屋」
198508_鬼子母神界隈004
◆ 撮影日:1985/8 PENTAX MX / smc PENTAX-M 35mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

鬼子母神へ訪れたもう一つの目的として郷土玩具の「すすきみみずく」を手に入れるというものがありました。
当時なぜか各地の郷土玩具を収集する趣味があったことからここ鬼子母神も訪問したいと思っていた場所でもあったのです。
結局この時「すすきみみずく」を買うことはありませんでしたが、「すすきみみずく」を手に取るお客さんの様子は写真におさめておきました。


鬼子母神近くにあった「鬼子母神市場」
198508_鬼子母神界隈005
◆ 撮影日:1985/8 PENTAX MX / smc PENTAX-M 35mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

カメラを首から下げていたことで境内にいた子供達から写真を撮ってくれとせがまれ何枚かの写真を撮りましたが、それはまぁここでは割愛しておきましょう。
32年も前のことですから彼らもいい大人になっていることでしょう。

さて鬼子母神堂でのスナップを終え、周辺の街を散策しつつスナップを続けてみます。
創業60年と、当時としても歴史のあるその名も「鬼子母神市場」がありました。
この看板を見ると「鬼子母神」の「鬼」の字の頭に点がありませんね。
不思議に思い調べてみましたが、雑司が谷の鬼子母神堂の「鬼」は点のないものが正しいそうです。

鬼子母神周辺でのスナップはここまで。
次回は都電荒川線「鬼子母神前停留所」周辺から商店街でのスナップを掲載してみたいと思います。





さてここでちょっとしたお知らせです。
すでに一ヶ月ほど経過してしまいましたが、先月2017年9月28日に株式会社メディアックスから発売された
「中央本線完全データDVDBOOK~中央東線編~」
に私が撮影した写真が掲載されました!


付録として「東京〜高尾間の快速列車の前面展望」や、「東京〜塩尻間の走行風景」などの動画を収録したDVDが付いており書籍も中央東線の全てがわかる、まさに「完全データ」といっていい内容となっています。
(私の撮影した)どの写真が掲載されたかは是非ご購入のうえ確かめてみてくださいね。(笑)


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テーマ : 街の風景
ジャンル : 写真

第130回 シリーズ定点撮影 その4 「新百合ヶ丘駅のいまむかし」

第130回は下一桁”0”の回恒例の「定点撮影シリーズ」です。
今回は撮影当時と比べて大きな変化があった小田急線の新百合ヶ丘駅周辺の様子を捉えてみました。

訪れることの少なくない新百合ヶ丘駅界隈なためその変化を知らなかった訳ではありませんが、こと撮影となると約30年ぶりとなるため以前撮影した場所で同じような構図で撮影できるか?そのあたりも見所となりますね。

小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間
201709_新百合ケ丘01
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

最初にやってきたのは百合ヶ丘駅と新百合ヶ丘駅の間にある跨線橋です。
この場所は上り・下り方面ともに絵になる写真が撮れる良い場所で、当時の小田急の車両の多くを撮影しました。
現在はご覧の通り金網が張り巡らされて撮影地としては適さない環境となっています。
ずいぶん前から金網が設置されているのは知っていたため以前と同じような写真は撮れないだろうと思っていましたがどうでしょうね。


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 5200形 急行新宿行き
198504百合ヶ丘-新百合ヶ丘間_001
◆ 撮影日:1985/4 PENTAX MX / smc PENTAX 24mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

まずは跨線橋の踊り場から1985年に撮影した写真ですが・・・


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 1000形 各停本厚木行き
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘02
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

金網があるためわずかな隙間から撮影した写真がこちら。
概ね同じような構図で撮れましたが、絵になる写真を撮影するのは難しそうです。
背景に目を向けると約30年前と変わらない建物があるものの、左の山側はビルが立ち並びその景色は大きく変わったようです。


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 9000形 急行 新宿行き
198505新百合_9000形
◆ 撮影日:1985/5 PENTAX MX / smc PENTAX-M 100mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

上の写真と同じ位置からは中望遠レンズを使うと迫力のある写真が撮れましたが・・・


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 東京メトロ16000形 急行我孫子行き
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘03
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

やはり金網のせいで撮影位置が限られるため、車両に架線柱が被ってしまいイマイチです。


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 3100形 ロマンスカー NSE あしがら号
198505新百合_3100形
◆ 撮影日:1985/5 PENTAX MX / smc PENTAX-M 100mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

同じ踊り場の反対側は新百合ヶ丘駅をバックにS字型になった編成写真が撮れる場所でしたが・・・


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 4000形 快速急行新松田行き
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘04
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

やはり金網があるおかげで同じ場所からは撮影できず。
道路際の歩道からの撮影では架線柱が被ってしまいきれいな編成写真は撮影できません。

まぁ来る前からなんとなく見当は付いていましたが撮影場所としては適した場所では無くなっていましたね。
では新百合ヶ丘駅方面へ移動してみましょう。


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 5200形 急行新宿行き
198504百合ヶ丘-新百合ヶ丘間_004
◆ 撮影日:1985/4 PENTAX MX / smc PENTAX-M 35mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

少しだけ移動してちょっと開けた場所からの一枚。
ここは鉄道写真というより線路際の景色の変化に注目してみますか。


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 50000形 ロマンスカー VSE はこね号
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘05
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

路側帯しかなかった道路には広い歩道が設置され歩きやすくなりました。
手前のちょっとした資材置き場のような場所が上の写真を撮影した場所だと思いますが、こちらも高いフェンスが設置されています。
線路の両側にある建物が時代の流れを感じさせますね。


小田急線 新百合ヶ丘駅
198504新百合ヶ丘駅_001
◆ 撮影日:1985/4 PENTAX MX / smc PENTAX 24mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

さて今回の撮影ではもっとも変化があった新百合ヶ丘駅へやってきました。
開業から10年ほど経った1985年当時、山を削って作られたターミナル駅の周辺には何もなく「野っ原」といってもいいような景色でしたが・・・


小田急線 新百合ヶ丘駅
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘06
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

金網が設置され全く引きが取れない場所から撮影した写真は当時の面影は全くなく、駅周辺に建てられたビルのために空はとても狭くなってしまいました。
とにかくだだっ広い駅だというイメージでしたが、ビルに囲まれてしまい日もあたらず暗い雰囲気になってしまいましたね。


小田急線 新百合ケ丘駅 9000形 準急新宿行き
198504新百合ケ丘_9000形_準急
◆ 撮影日:1985/4 PENTAX MX / SIGMA HIGH-SPEED ZOOM 80-200mm F3.5-4 / Nikon COOLSCAN IV ED

賑わう駅南口を通り、柿生駅側の線路際にやってきました。
やはり何もなかった1985年は百合ヶ丘駅へ向かう鶴見川水系と多摩川水系の分水嶺を望む事もできましたが・・・


小田急線 新百合ヶ丘駅
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘07
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

駅前に立ち並ぶ大型ビルの影響で向こう側は全く見えません。
ここは跨線橋上からの撮影でしたが、やはり手すりの上に設置された高い金網のため同じ位置からの撮影は不可能でした。


小田急線 新百合ケ丘〜柿生間 9000形 急行
198504新百合ケ丘_9000形_急行
◆ 撮影日:1985/4 PENTAX MX / SIGMA HIGH-SPEED ZOOM 80-200mm F3.5-4 / Nikon COOLSCAN IV ED

最後に向かったのは柿生駅方面へ下っていく道路沿いから編成写真が撮れる場所へ。
当時は全くなかった住宅の造成地からの撮影だったため、ここも同じような写真は撮れないだろうと思っていましたが・・・


小田急線 新百合ヶ丘駅〜柿生駅間 8000形 急行新松田行き
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘08
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

標識が邪魔なものの似たような写真は撮影できました。
こちらも背景に映る山には多くの住宅が立ち並び、この地域の人口増加を象徴するような光景が当たり前のように映り込む結果となりましたね。


小田急線 新百合ヶ丘駅南口
201709_新百合ケ丘09
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

最後は隣駅の百合ヶ丘駅の衰退とは対照的にいつも多くの人で賑わう新百合ヶ丘駅南口の様子です。
開業当時の新百合ヶ丘駅の記憶もかすかに残ってはいますが、今の様子からは想像もつかないような変貌ぶりです。
登戸・向ケ丘遊園と町田に挟まれ地味な存在だった麻生区もこの30年ほどで人口増加とともに急激に変化しました。
そんな様子を常にリアルタイムで感じてきたため今回の撮影にあたっては困難なものを感じていましたが、以前と同じ場所での撮影が容易だったことは以外でしたね。

前回の撮影からはだいぶ時が経ってしまいましたが、やはり定点撮影というのは一定期間ごとに撮影したほうがいいなと感じた今回の撮影でした。


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テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 写真

第129回 修学旅行での一コマ 長崎界隈でのスナップ 昭和61年

第129回は少し遡り昭和61年の北九州、高校生時代の修学旅行で撮影した写真の中から鉄道がらみのものをスキャンしてみました。
これも未だ整理の進まないネガの山から発掘したカラーフィルムの物ですが、これまでにないほどの劣化具合で退色やカビの発生具合が修正できないほどになっていました。
色調はある程度調整できますが、カビは一点一点スタンプツールで潰していくのが大変なので、お見苦しい状態ですがこのまま公開します。


国鉄 長崎駅
国鉄長崎駅
◆ 撮影日:1986/11 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

まずは国鉄長崎本線の終着駅「長崎駅」です。
東京から新幹線に乗車し、博多駅から熊本や島原、長崎・佐世保など北九州を中心に巡り、復路の新幹線に乗るまで九州内ではバスでの移動でした。
なかなか訪問することのできない九州ですから、フェリーの乗り換えで「三角駅」が見えた時は抜け出して入場券を買いに行きたい衝動を抑えるのが大変でした。
(長崎駅と博多駅では抜け出して硬券入場券をゲットすることができましたw)

この日はグループで長崎の街を自由行動する日で、訪問場所を事前に決めることなく比較的自由に見て回ったと記憶しています。


長崎電気軌道 長崎駅前停留所
長崎電気軌道長崎駅前停留所

まずは駅前にある長崎電気軌道の路面電車に乗りグラバー園を目指します。
ほとんどの生徒が最初にそこを目指し昼食は長崎ちゃんぽんというパターンが多かったようです。


長崎電気軌道 車内
長崎電気軌道運転室
◆ 撮影日:1986/11 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

鉄道写真が趣味の私ではありましたが、さすがに修学旅行ではクラスメートの記念写真を撮影することがほとんどでした。
しかしそこはやはりこういった写真もつい撮ってしまうのです。


長崎電気軌道 307形
長崎電気軌道307
◆ 撮影日:1986/11 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

グラバー園訪問後、長崎ちゃんぽんの昼食をとり各グループそれぞれ市内観光に散らばりますが、なぜか我がグループはというと骨董屋巡りを始めてしまい、他とは違うちょっと大人な感じ(笑)で市内散策となりました。
いくつかの骨董屋を巡り、ちょっと欲しいと思う物もちらほらありましたが高校生のこずかいで買えるような物などなく、カステラで有名な「福砂屋」の本店を訪問するなど「修学旅行」とは程遠い自由行動が展開されていきます。(笑)


長崎 眼鏡橋
長崎眼鏡橋
◆ 撮影日:1986/11 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

さすがに長崎市内の有名観光地を見ていこうよ、ということで「眼鏡橋」を訪れてみますが、ご覧の通りの工事中。
夕食後他のグループの話を聞いてみると、「稲佐山展望台からの夕焼けがとっても綺麗で感動的だった」とのことでちょっと羨ましい思いをしてみたり。
もっと鉄分濃いめで行くなら長崎電気軌道全線制覇とかもできたでしょうが、グループ行動ではそのあたりのさじ加減が難しいところですね。

今回の記事を書くにあたってストリートビューで各地を見てみましたが、長崎駅の駅舎は建て替えられ、四枚目の写真に映るダイエーはイオンになり、眼鏡橋のある中島川の岸辺にある建物はなくなり道路になっていたり、30年の時を経て大きな変化があったようです。
今度訪れることがあるようなら街並みや観光地をじっくり眺められるような町歩きをしてみたいですね〜。




今回のきっぷコレクション

国鉄 長崎駅 硬券入場券
611105_長崎駅硬券入場券

国鉄 博多駅 硬券入場券
611107_博多駅硬券入場券


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テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 写真

第128回 ’88正月 青春18きっぷの旅 その4 昭和63年

「'88正月 青春18きっぷの旅」も今回が最終回となります。
新潟駅から出発した二日目の旅は、磐越西線で到着した会津若松駅から只見線に乗り換え小出駅に向かいます。
12半頃に発車する2両編成の気動車に乗り、約140kmの距離を四時間かけて走破するのんびり旅のはじまりです。


JR東日本 只見線 会津高田駅
s630103_只見線会津高田駅
◆ 撮影日:1988/1 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

只見線というと関東圏に住んでいる者としてはなかなか難易度が高く、旅のルートの中にどうやってもぐりこませるかが考え所となります。
距離がそれほど長くない割に全線走破するとなると時間がかかり、会津若松駅であれ小出駅であれ首都圏からは近くないので他の路線を乗り継ぐことを考えると起点を朝の便で出発することが望ましいでしょう。
なので旅程の中のどこかで宿泊することは必須となる訳で、これが只見線走破の難易度が高い理由ともいえるでしょう。


JR東日本 只見線 会津柳津駅
s630103_只見線会津柳津駅
◆ 撮影日:1988/1 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

只見線では全線を走破する列車は3本しかなく、しかも会津川口駅と大白川駅の間で途中下車するとその日のうちに首都圏まで帰ることが困難になってしまいます。
只見線をメインに据えて楽しむのであれば起点を早朝の列車で発つのが必須となりますが、会津川口駅〜只見駅間で途中下車してしまうと次の列車が来るまで約6時間待ちとなってしまい、さすがの私でも時間の潰しようがありません。
降雪期でもなければ隣の駅まで歩いても余裕な感じですが、夏は勘弁して欲しいですね。

手元にある1987年の時刻表を見てみると「急行奥只見」という列車がありますが、4月〜11月までの運転だし、普通列車との運転時間の差は40分ほどと大幅な時間短縮にはなっていなかったようです。
乗車してみてわかりましたが、とても高速運転できるような線路ではないので”然もありなん”といったところでしょう。


JR東日本 只見線 会津川口駅
s630103_只見線会津川口駅
◆ 撮影日:1988/1 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

会津若松駅を出発した列車は会津盆地の南端をぐるっと周り、会津坂下駅を過ぎたあたりから只見駅まではひたすら只見川沿いの勾配を登って行くことになります。
時速30〜40km/h程度のゆっくりした速度で走るため、関東ではなかなか見られない川幅の広い只見川を列車の車窓から眺めることができます。
特にここ会津川口駅では列車交換のための停車時間の間に、間近に流れる只見川の様子をじっくり眺めることができました。


JR東日本 只見線 只見駅
s630103_只見線只見駅ホーム
◆ 撮影日:1988/1 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

日本有数の豪雪地帯でもある只見町にある只見駅ですが、この年の正月はご覧のようにほとんど雪のない状態でした。
地味な割には鉄道ファンの間ではそれなりに知名度のある只見線ですから、事前情報で知っていたこの季節特有の駅舎の雪囲いを見ることもできましたが、屋根まで届く多くの雪を見られることもなくちょっと拍子抜けでもありましたね。
ただ降雪期の地元の方の毎日の除雪の苦労を考えると、よそ者の勝手な期待というのも迷惑なのかもしれません。


JR東日本 只見線 入広瀬駅
s630103_只見線入広瀬駅
◆ 撮影日:1988/1 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

冬季間全列車が通過する駅として有名だった田子倉駅を過ぎ、六十里越トンネルを抜けると新潟県に入ります。
会津若松から六十里越トンネルまでは上り勾配をひたすら苦しそうに登ってきた只見線のディーゼル列車ですが、新潟県に入り小出駅までの間は下り勾配を惰行で軽やかに下っていく様が印象的でした。

朝から曇天模様だった天気も入広瀬駅に着く頃には日が差して晴れ間が見えてきました。
ちょうど停車中の車窓から守門岳が見えたので駅名版と絡めて撮影してみました。
只見川沿いの只見線の車窓はなかなか魅力的なものでしたが、新潟県に入り日没が近づく小出駅までの間では睡魔との戦いもありあまり記憶が残っていません。


そのあとは小出駅から上越線に乗り換え普通列車で東京を目指しますが、越後中里駅近くにあるスキー場の旧型客車を利用した休憩スペースぐらいしか印象になく、どうやって自宅まで帰ったのか記憶がありません。
二日間とはいえ、ひたすら列車での移動だけだったので疲れも相当溜まっていたようです。
今だったらもう少し観光要素も入れたプランを立てるところですが、当時はとにかく一日中ただ車窓を眺めているだけで満足だった、というのは今でもはっきりと記憶に残っています。


今回の行程
会津若松駅→(只見線)→小出駅→(上越線)→高崎駅→(高崎線)→上野駅→(京浜東北線)→神田駅→(中央線)→新宿駅





今回のきっぷコレクション

JR東日本 只見駅 硬券入場券
630103_只見駅入場券


今回使用した青春18きっぷ(昭和63年1月3日)
630103_18きっぷ

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テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 写真

第127回 ’88正月 青春18きっぷの旅 その3 昭和63年

またまたしばらく時間が空いてしまいました。’88正月の青春18きっぷの旅の続きです。
今回は旅の二日目、磐越西線、会津若松駅の様子について書いてみます。

新津駅から乗車した磐越西線の普通列車は五泉市の平野部を抜けたところから阿賀野川に沿って進み、阿賀川と名前を変える福島県に入り喜多方からは会津盆地を進みます。
以前東北ワイド周遊券で訪れた旅の際、日没で見ることができなかった阿賀野川沿いの景色はとても興味深く印象に残るものでした。


JR東日本 会津若松駅1番ホーム 到着した郡山行き普通列車 DD51+50系客車
s630103_会津若松駅1番ホーム
◆ 撮影日:1988/1 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

DD51がけん引する50系客車の旅もここ会津若松駅で終了。
列車はこの後郡山駅に向けてスイッチバックしていきますが私はここで只見線へと乗り換えます。

当時の記憶が曖昧だったためこの写真がどこで撮影したものかわかりませんでした。
どうやら1番ホームの先端付近のようで、大きく様変わりしてしまった現在からは想像もつきません。
写真に写っている売店も今では存在していないんでしょうね。


JR東日本 会津若松駅 50系客車の車内から撮影したDD51 759
s630103_会津若松駅50系客車車内からDD51
◆ 撮影日:1988/1 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

オハフ50の車内から撮影したDD51 759の連結面です。
機関車がけん引する列車が少ない今、このようなシーンも貴重なものとなりました。
この時はわざわざ客車で運転されている列車を狙ってプランを練りましたが、とても贅沢な体験ができたと思います。


JR東日本 会津若松駅5番ホーム 会津若松駅に到着した会津鉄道の普通列車
s630103_会津若松駅5番ホーム_
◆ 撮影日:1988/1 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

乗り換える只見線のホームへ行く前に、一旦会津鉄道が乗り入れる4〜5番ホームの様子を見てみます。
4番ホームにはDD51+50系客車の新潟駅行き普通列車、5番ホームには会津高原方面から到着した会津鉄道の列車が見えました。
閑散とする4番ホームに比べて5番ホームは乗車を待つ人たちで賑わっていました。


JR東日本 会津若松駅跨線橋から見る1番線の50系客車と2番線の455系快速ばんだい
s630103_会津若松駅1〜2番ホーム
◆ 撮影日:1988/1 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

2〜3番ホームへ移動する際、跨線橋から1〜2番ホームの様子を撮影。
2番ホームには郡山駅行きの455系快速ばんだいが発車を待っています。

ここまで見てきてお気付きの方もいるかと思いますが、1月の割にとても雪が少ないです。
というかここまで雪が積もっている景色を見ていません。
なかなか無いことだと思いますが、1月でもこれほど雪が少ないことはあるのでしょうか?


JR東日本 会津若松駅 3番線の只見線小出駅行き普通列車と4番線の磐越西線新潟駅行き普通列車
s630103_会津若松駅3〜4番ホーム
◆ 撮影日:1988/1 PENTAX LX smc PENTAX-M 35mm F2/Nikon COOLSCAN IV ED

さていよいよこれから乗車する只見線の列車が待つ3番ホームへ。
キハ48+キハ58の2両編成で一路小出へ向かう只見線に対し、新潟へ向かう磐越西線のDD51けん引の50系普通列車は4両編成。
郡山駅に向かう快速ばんだいが3両編成なのに贅沢なものです。

結果的に1〜5番ホームの全てに列車が揃うという、とても賑わう会津若松駅の様子を納めることができました。
思い起こせば当時は地味だと思っていた50系客車とはいえこれ以降、客車の普通列車に乗車する機会もなくなったので貴重な体験ができたと言えるでしょう。


青春18きっぷの旅も次回で最終回。
只見線の車窓を中心に撮影した写真を紹介します。





今回のきっぷコレクション

今回使用した青春18きっぷ(昭和63年1月3日)
630103_18きっぷ

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すんや

Author:すんや
過去に撮りためたアナログ写真をフィルムスキャナーでデジタイズしアップロードする、アルバムと備忘録を兼ねたブログです。

一度はボツになった写真や、現像ムラ・カビ・キズなどで劣化した写真を現代の技術でどこまで復活させられるか?

アップする写真は基本的に鉄道写真か風景写真です。


中国五羊本田製バイクCGL125のブログをはじめました。
CGL125 あれこれ