第104回 きっぷコレクション その1 「'74.6.1 多摩線開通記念乗車券」 昭和49年

2016年の初めの記事は、今回からの新企画「きっぷコレクション」をお送りします。

中高生時代に始めた鉄道趣味は写真・旅行などがありましたが、当然のようにきっぷ収集にも手を出していたためそこそこの数のコレクションがある訳です。
アルバムなどに保管している状態ではそのまま死蔵することにもなりかねないので、せっかくやっているブログですから公開していくことにしました。


多摩線開通記念乗車券 栗平から40円区間 栗平駅発行 「新百合ヶ丘駅」
760601多摩線開通記念乗車券_01
◆ EPSON GT-X700でスキャン

記念すべき第一回目のきっぷコレクションは
1974年6月1日、新百合ヶ丘駅~小田急永山駅の先行開業した際に発売された記念きっぷ
「'74.6.1 多摩線開通記念乗車券 新百合ヶ丘←→小田急永山です。


多摩線開通記念乗車券 栗平から50円区間 栗平駅発行 「五月台駅付近の高架橋」
760601多摩線開通記念乗車券_02
◆ EPSON GT-X700でスキャン

さてこの企画を始めるきっかけとなったこの記念切符ですが、昨年末に、小学校以来の付き合いである友人Y君が忘年会に持ってきたものでした。
Y君いわく、「古いものだから値打ちがあるに違いないと思いネットで調べてみたけど、それほどの高値が付いているわけでもなくがっかりした。」ということで、なつかしの品だしネタとして面白そうだから持ってきたとの事でした。


多摩線開通記念乗車券 栗平から50円区間 栗平駅発行 「栗平駅⇔黒川駅間より黒川駅を望む」
760601多摩線開通記念乗車券_03
◆ EPSON GT-X700でスキャン

数多く発行された物でしょうからそれほど高値が付くようなものでもないんですね。
因みに彼は鉄道趣味がある訳でも無く至ってノーマルの人ですが、そんな人がなぜこんな記念きっぷを持っているのかというと多摩線沿線住民だからなんですね。
小田急線に乗るためには柿生駅まで何kmも歩いたりバスに乗るしかなかった当時の沿線住民にとって、多摩線の開通で利便性が向上したことは大きな出来事だったのでしょう。


多摩線開通記念乗車券 栗平から60円区間 栗平駅発行 「黒川トンネルと黒川駅」
760601多摩線開通記念乗車券_04
◆ EPSON GT-X700でスキャン

この記念切符について調べてみると、小田急線の各駅発のものが発行されていたようで、このきっぷは「栗平から」ですが、うちにも「新百合ヶ丘から」のきっぷがあった記憶があります。
きっぷには当時の小田急では最新鋭の9000系電車が描かれ、開通当日も9000系での運転がされたようですが翌日からは1900系や2100系・2200系などの短い編成の電車で運行されました。
当時は二両や四両編成でも十分賄えるほどの乗客しかいなかったようで、その後開業した小田急多摩センター駅駅前の何も無い原野のような風景を見ればそれも納得の行く話でした。


多摩線開通記念乗車券 栗平から100円区間 栗平駅発行 「多摩ニュータウンと永山トンネルを望む」
760601多摩線開通記念乗車券_05
◆ EPSON GT-X700でスキャン

開業して数年は無人駅があったりで小田急の中でも地方ローカル線みたいな扱いの小田急多摩線でしたが、トンネルや高架が多く踏切が無いという高規格な路線であるということは当時の多摩線を知る者としては意外に感じますね。

さて「きっぷコレクション」といいつつ第一回から自分のものではないきっぷを紹介してしまいましたが、このきっぷを快く提供してくれたY君に敬意を表して記念すべき第一回目のネタとして掲載させていただきました。


多摩線開通記念乗車券の袋
760601多摩線開通記念乗車券_袋
◆ EPSON GT-X700でスキャン

近年、相模総合補給廠の一部返還などの絡みか、小田急多摩線の相模原延伸の話も出始め注目が集まりつつあるようですね。


不定期になりますがスキャン出来次第「きっぷコレクション」の更新をしていきたいと思います。
本年もブログ「アナログからデジタルへ」をどうぞよろしくお願いします!


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第116回 きっぷコレクション その2 「さようなら1800形 記念乗車券」 昭和56年

第116回は「きっぷコレクション」の二回目、「さようなら1800形 記念乗車券」をお送りします。
1800形電車は当時の小田急の車両の中ではその外観が異彩を放っていた大型通勤車両として有名で、幼少期の私も記憶に残る好きな車両の一つでした。

〜小田急1800形について詳しくはこちらを参照〜

さて今回紹介するきっぷですが、前回同様私の所有物ではなく、兄が所有する数少ない鉄道関係のコレクションのうちの一つなのです。
今回のブログ記事を書くにあたって借りたもので、昭和56年に多摩線で行われた1800形の引退記念運転の頃に購入したものだそうです。

この多摩線で行われた1800形さようなら運転は様子は兄と一緒に見に行きましたが、当時の私はカメラを持っていなかったため写真を撮ることはできませんでした。
この時の様子は兄が撮影していてプリントもあったはずですが、その時のネガは押入れの奥深くに仕舞い込まれているそうで、その発掘には今後も期待できないようです。(笑)

それではスキャンした「さようなら1800形 記念乗車券」をご覧いただきましょう。



「さようなら1800形 記念乗車券」の収納袋 表
さようなら1800形記念乗車券ケース表紙
◆ EPSON GT-X700でスキャン

1800形のことば
『昭和21年の誕生日以来今日まで340万キロメートル余りを走り、たくさんのお客さんを運び続けてきたぼくも、昭和56年7月をもって後輩に道を譲り引退することになりました。長い間可愛がっていただき本当にありがとうございました』


「さようなら1800形 記念乗車券」の収納袋から引用


「さようなら1800形 記念乗車券」の収納袋 裏
さようなら1800形記念乗車券ケース裏紙
◆ EPSON GT-X700でスキャン

収納袋裏面の解説によると、さようなら運転まで残った6両以外のほとんどは秩父鉄道へ売却されたようですね。
秩父鉄道では1990年に全廃されたそうです。



「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から80円区間 新宿駅発行 表
さようなら1800形記念乗車券2表
◆ EPSON GT-X700でスキャン


「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から80円区間 新宿駅発行 裏
さようなら1800形記念乗車券2裏
◆ EPSON GT-X700でスキャン

●生いたち
1800形は、終戦後の輸送力復興のために昭和21年から27年にかけて22両が投入され、このうち8両は元国鉄の63形で、当初は表の写真のように側面の窓は三段式のスタイルでした。


「さようなら1800形 記念乗車券」から引用



「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から90円区間 新宿駅発行 表
さようなら1800形記念乗車券1表
◆ EPSON GT-X700でスキャン


「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から90円区間 新宿駅発行 裏
さようなら1800形記念乗車券1裏
◆ EPSON GT-X700でスキャン

●異端児
デハ1821(現在のデハ1811)とクハ1871(現在のクハ1861)は1800形の異端児といえる車両で、デハ1821は元国鉄のモハ42形、クハ1871は元国鉄のクハ60形で、改造前は表の写真のように異彩をはなっていました。


「さようなら1800形 記念乗車券」から引用



「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から90円区間 新宿駅発行 表
さようなら1800形記念乗車券3表
◆ EPSON GT-X700でスキャン


「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から90円区間 新宿駅発行 裏
さようなら1800形記念乗車券3裏
◆ EPSON GT-X700でスキャン

●車体更新
1800形は、当時当社唯一の20メートル長の大型車で、戦後復興期の輸送に大きな役割を果たしましたが、戦時中の設計のため老朽化が目立ち、昭和32年から昭和33年にかけて車体を全面的に更新し、その後も種々の改良を施しています。


「さようなら1800形 記念乗車券」から引用



「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から110円区間 新宿駅発行 表
さようなら1800形記念乗車券4表
◆ EPSON GT-X700でスキャン


「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から110円区間 新宿駅発行 裏
さようなら1800形記念乗車券4裏
◆ EPSON GT-X700でスキャン

●塗装
昭和38年にマルーン1色の外部塗装を黄色と青色のツートンカラーに塗り替えイメージを一新しました。さらに、昭和45年には全車を今の標準色であるアイボリーにブルー帯の姿に変えました。


「さようなら1800形 記念乗車券」から引用



「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から130円区間 新宿駅発行 表
さようなら1800形記念乗車券5表
◆ EPSON GT-X700でスキャン


「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から130円区間 新宿駅発行 裏
さようなら1800形記念乗車券5裏
◆ EPSON GT-X700でスキャン

●終焉
22両の仲間がいた1800形も昭和54年から廃車が進み、昭和55年7月のダイヤ改正からは6両だけとなり、平日江ノ島線を2往復するだけとなりました。写真は昭和56年7月12日のお別れの日までつけられるヘッドマークをつけた1800形です。


「さようなら1800形 記念乗車券」から引用


誕生から幾多の改造を受けてきた1800形ですが、やはり1800形といえばこのスタイルが印象的ですね。
多摩線でのさようなら運転を除けば本線上を走行してる姿は幼少期の極僅かな期間しか見ていませんでしたが、当時のいわゆる「小田急顔」の前面デザインとは一線を画すもので仲間内でも人気の車両だったことを覚えています。
車内の様子なども他の小田急車両とは異なる印象がありましたが、元国鉄の車両だったことをのちに知りそれも納得というところでしょうか。





さて多摩線で行われた1800形のさようなら運転を見に行ったことは前述した通りですが、潤沢な資金を持ち合わせていなかった自分でも何か記念に残るものを手に入れられないか?と考えた末、このようなものを購入してみました。

1800形さようなら運転の車掌から購入した車内補充券 表
1800系さよなら運転_補充券オモテ
◆ EPSON GT-X700でスキャン

「さようなら運転」中、新百合ヶ丘駅で折り返し待ちをしていた車掌さんから購入した車内補充券です。
新百合ケ丘駅〜小田急多摩センター駅間の片道こども料金で購入しましたが、これだと日付が入っているわけでもなく当然1800形のさようなら運転のものとはわからないと思ったので、車掌さんに頼んで「1800形さようなら運転」と一筆入れてもらったのです。
もちろんこれだけではさようなら運転当日のものと証明するに至るものではありませんが、そこは私個人の思い出なのでまぁいいでしょう。


1800形さようなら運転の車掌から購入した車内補充券 裏
1800系さよなら運転_補充券ウラ
◆ EPSON GT-X700でスキャン

裏面には新百合ケ丘駅に設置されていた駅スタンプを勢いで押してしまい一時は後悔もしましたが、今となってはいい思い出となりました。





ここ数ヶ月忙しかったのと、未整理のネガの発掘に追われしばらく更新が滞り気味の当ブログですが、準備が出来次第更新したいと思っています。
まだしばらくは更新頻度が少なめになりますが、最低月に一本はアップしますので今後ともよろしくお願いいたします。


テーマ : 鉄道写真
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すんや

Author:すんや
過去に撮りためたアナログ写真をフィルムスキャナーでデジタイズしアップロードする、アルバムと備忘録を兼ねたブログです。

一度はボツになった写真や、現像ムラ・カビ・キズなどで劣化した写真を現代の技術でどこまで復活させられるか?

アップする写真は基本的に鉄道写真か風景写真です。


中国五羊本田製バイクCGL125のブログをはじめました。
CGL125 あれこれ