第116回 きっぷコレクション その2 「さようなら1800形 記念乗車券」 昭和56年

第116回は「きっぷコレクション」の二回目、「さようなら1800形 記念乗車券」をお送りします。
1800形電車は当時の小田急の車両の中ではその外観が異彩を放っていた大型通勤車両として有名で、幼少期の私も記憶に残る好きな車両の一つでした。

〜小田急1800形について詳しくはこちらを参照〜

さて今回紹介するきっぷですが、前回同様私の所有物ではなく、兄が所有する数少ない鉄道関係のコレクションのうちの一つなのです。
今回のブログ記事を書くにあたって借りたもので、昭和56年に多摩線で行われた1800形の引退記念運転の頃に購入したものだそうです。

この多摩線で行われた1800形さようなら運転は様子は兄と一緒に見に行きましたが、当時の私はカメラを持っていなかったため写真を撮ることはできませんでした。
この時の様子は兄が撮影していてプリントもあったはずですが、その時のネガは押入れの奥深くに仕舞い込まれているそうで、その発掘には今後も期待できないようです。(笑)

それではスキャンした「さようなら1800形 記念乗車券」をご覧いただきましょう。



「さようなら1800形 記念乗車券」の収納袋 表
さようなら1800形記念乗車券ケース表紙
◆ EPSON GT-X700でスキャン

1800形のことば
『昭和21年の誕生日以来今日まで340万キロメートル余りを走り、たくさんのお客さんを運び続けてきたぼくも、昭和56年7月をもって後輩に道を譲り引退することになりました。長い間可愛がっていただき本当にありがとうございました』


「さようなら1800形 記念乗車券」の収納袋から引用


「さようなら1800形 記念乗車券」の収納袋 裏
さようなら1800形記念乗車券ケース裏紙
◆ EPSON GT-X700でスキャン

収納袋裏面の解説によると、さようなら運転まで残った6両以外のほとんどは秩父鉄道へ売却されたようですね。
秩父鉄道では1990年に全廃されたそうです。



「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から80円区間 新宿駅発行 表
さようなら1800形記念乗車券2表
◆ EPSON GT-X700でスキャン


「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から80円区間 新宿駅発行 裏
さようなら1800形記念乗車券2裏
◆ EPSON GT-X700でスキャン

●生いたち
1800形は、終戦後の輸送力復興のために昭和21年から27年にかけて22両が投入され、このうち8両は元国鉄の63形で、当初は表の写真のように側面の窓は三段式のスタイルでした。


「さようなら1800形 記念乗車券」から引用



「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から90円区間 新宿駅発行 表
さようなら1800形記念乗車券1表
◆ EPSON GT-X700でスキャン


「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から90円区間 新宿駅発行 裏
さようなら1800形記念乗車券1裏
◆ EPSON GT-X700でスキャン

●異端児
デハ1821(現在のデハ1811)とクハ1871(現在のクハ1861)は1800形の異端児といえる車両で、デハ1821は元国鉄のモハ42形、クハ1871は元国鉄のクハ60形で、改造前は表の写真のように異彩をはなっていました。


「さようなら1800形 記念乗車券」から引用



「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から90円区間 新宿駅発行 表
さようなら1800形記念乗車券3表
◆ EPSON GT-X700でスキャン


「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から90円区間 新宿駅発行 裏
さようなら1800形記念乗車券3裏
◆ EPSON GT-X700でスキャン

●車体更新
1800形は、当時当社唯一の20メートル長の大型車で、戦後復興期の輸送に大きな役割を果たしましたが、戦時中の設計のため老朽化が目立ち、昭和32年から昭和33年にかけて車体を全面的に更新し、その後も種々の改良を施しています。


「さようなら1800形 記念乗車券」から引用



「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から110円区間 新宿駅発行 表
さようなら1800形記念乗車券4表
◆ EPSON GT-X700でスキャン


「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から110円区間 新宿駅発行 裏
さようなら1800形記念乗車券4裏
◆ EPSON GT-X700でスキャン

●塗装
昭和38年にマルーン1色の外部塗装を黄色と青色のツートンカラーに塗り替えイメージを一新しました。さらに、昭和45年には全車を今の標準色であるアイボリーにブルー帯の姿に変えました。


「さようなら1800形 記念乗車券」から引用



「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から130円区間 新宿駅発行 表
さようなら1800形記念乗車券5表
◆ EPSON GT-X700でスキャン


「さようなら1800形 記念乗車券」新宿から130円区間 新宿駅発行 裏
さようなら1800形記念乗車券5裏
◆ EPSON GT-X700でスキャン

●終焉
22両の仲間がいた1800形も昭和54年から廃車が進み、昭和55年7月のダイヤ改正からは6両だけとなり、平日江ノ島線を2往復するだけとなりました。写真は昭和56年7月12日のお別れの日までつけられるヘッドマークをつけた1800形です。


「さようなら1800形 記念乗車券」から引用


誕生から幾多の改造を受けてきた1800形ですが、やはり1800形といえばこのスタイルが印象的ですね。
多摩線でのさようなら運転を除けば本線上を走行してる姿は幼少期の極僅かな期間しか見ていませんでしたが、当時のいわゆる「小田急顔」の前面デザインとは一線を画すもので仲間内でも人気の車両だったことを覚えています。
車内の様子なども他の小田急車両とは異なる印象がありましたが、元国鉄の車両だったことをのちに知りそれも納得というところでしょうか。





さて多摩線で行われた1800形のさようなら運転を見に行ったことは前述した通りですが、潤沢な資金を持ち合わせていなかった自分でも何か記念に残るものを手に入れられないか?と考えた末、このようなものを購入してみました。

1800形さようなら運転の車掌から購入した車内補充券 表
1800系さよなら運転_補充券オモテ
◆ EPSON GT-X700でスキャン

「さようなら運転」中、新百合ヶ丘駅で折り返し待ちをしていた車掌さんから購入した車内補充券です。
新百合ケ丘駅〜小田急多摩センター駅間の片道こども料金で購入しましたが、これだと日付が入っているわけでもなく当然1800形のさようなら運転のものとはわからないと思ったので、車掌さんに頼んで「1800形さようなら運転」と一筆入れてもらったのです。
もちろんこれだけではさようなら運転当日のものと証明するに至るものではありませんが、そこは私個人の思い出なのでまぁいいでしょう。


1800形さようなら運転の車掌から購入した車内補充券 裏
1800系さよなら運転_補充券ウラ
◆ EPSON GT-X700でスキャン

裏面には新百合ケ丘駅に設置されていた駅スタンプを勢いで押してしまい一時は後悔もしましたが、今となってはいい思い出となりました。





ここ数ヶ月忙しかったのと、未整理のネガの発掘に追われしばらく更新が滞り気味の当ブログですが、準備が出来次第更新したいと思っています。
まだしばらくは更新頻度が少なめになりますが、最低月に一本はアップしますので今後ともよろしくお願いいたします。


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Author:すんや
過去に撮りためたアナログ写真をフィルムスキャナーでデジタイズしアップロードする、アルバムと備忘録を兼ねたブログです。

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アップする写真は基本的に鉄道写真か風景写真です。


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