第100回 シリーズ定点撮影 その1 「上野駅8番ホームのいまむかし」

ブログ「アナログからデジタルへ」は今回おかげさまで連載100回を迎えることができました。

ブログのタイトル名である「アナログからデジタルへ」は説明書きの通り、過去に撮りためたフィルム(アナログ)をフィルムスキャナーでスキャン(デジタイズ)してブログで公開する(デジタル)という意味でつけたものでしたが、比較的早い段階から考えていた企画として今回から始める新シリーズ「定点撮影」の中で、過去にアナログで記録した場所の現在に訪問し、その変化の様子をデジタルで再度記録・比較してみる、という「アナログからデジタルへ」の二つ目の意味を持つに至りました。
シリーズ定点撮影」は過去記事の場所に再訪でき次第、不定期にお送りしたいと思っています。



記念すべき連載100回目でシリーズ第1回目の今回は、連載第一回で取り上げた「第1回 上野駅にて 〜 急行八甲田」から上野駅8番ホームの様子をお送りしたいと思います。

今回は上手い具合に平日に時間をとることができたので、上野駅のほかにも都区内で手軽に行ける他の場所も回ってみるべく「都区内パス」を購入してみました。


国鉄 上野駅 8番ホーム EF58牽引の「急行八甲田」
上野駅8番線再スキャン
◆ 撮影日:不明 OLYMPUS ACE E.Zuiko 1:2.8 f=4.5cm/Nikon COOLSCAN IV ED

上野駅8番ホームに到着したEF58牽引の「急行八甲田」です。
どのような経緯で撮影したのかはっきり覚えていませんが多分昭和50年代の後半だと思います。
前後のコマを見てみるとお盆の帰省で「特急やまびこ」に乗車するためにやってきた上野駅で乗換え途中に撮影したようです。


JR東日本 上野駅 8番ホーム 2015年
上野駅8番線201511-2
◆ 撮影日:2015/11 Nikon D300 AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED

今年の3月に開業した「上野東京ライン」の列車で上野駅7番ホームへと降り立ちました。
上野駅には何度か訪れることがありましたが8番ホームに行くことはなかったので、ここに来るのは30数年ぶりでしょうか。
目指す場所が見つかるか不安でしたが、歩いていくと見覚えのある、(なぜかこのワンスパンのみ残されている)古レールを使ったホーム上屋の支柱が見えて容易に特定をすることができました。


JR東日本 上野駅 8番ホーム 2015年 (画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)

◆ 撮影日:2015/11 Nikon D300 AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED

うむ、ここですね。
一枚目の写真と比較してみてると、背後の建物などいろいろ変化している部分もありますが、一目見てわかるくらいほとんど変わらない景色がそこにはありました。


国鉄 上野駅 EF58牽引の「急行八甲田」拡大
上野駅8番線再スキャン拡大
◆ 撮影日:不明 OLYMPUS ACE E.Zuiko 1:2.8 f=4.5cm/Nikon COOLSCAN IV ED

ちなみに今回の記事を書くにあたってフィルムの再スキャンをしてみました。
数をこなしてきたことでスキャンやレタッチの技術も少なからず向上したようで、上手い具合に仕上がったのでホーム部分を拡大した画像も作ってみました。
こうやって見ると、レールを支柱に使ったホーム上屋は奥のほうまで続いていたのがわかります。
ペプシの自販機があった場所には現在指定席券売機が設置されていました。
時計や表示板などは新しいものに置き換わっていますが、その位置は変わらないようです。


JR東日本 上野駅 8番ホーム 特急ときわ 2015年
上野駅8番線201511
◆ 撮影日:2015/11 Nikon D300 AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED

目当ての場所の撮影も終わり地平ホームを見に行ってみようと思っていると、「特急ときわ」が到着するとのアナウンスがあり少し待って撮影してみることにしました。
やってきた列車は国鉄時代のデザインからすると随分と奇抜なものにみえますね。

上野駅で「ときわ」といえば急行電車を思い出しますが、今の「ときわ」は「フレッシュひたち」が改名した列車だそうで、品川発着ということもあり全く別物のようですね。
このあと地平ホームなども見て周りましたが、その様子はいずれこのシリーズ内で公開したいと思います。

この日は最初に新宿駅を見てきたのですが、駅全体の改築が進み以前の面影がわからないほど変化した新宿駅に比べ、以前とあまり変わらない上野駅の風景に最初感じた懐かしさが、上野東京ライン開業による影響なのか、かつて「北の玄関口」といわれた時代の賑やかな雰囲気は薄れてしまい、特に地平ホームはその存在さえも危ぶまれるような状況に見えてしまい何とも言えない寂しさを感じてしまいましたよ。




今回は第1回目なので、おまけでもう一枚お送りします。


上野アメヤ横丁 1986年
s6112上野アメ横
◆ 撮影日:1986/12 PENTAX LX smc PENTAX-M 50mm F1.7/Nikon COOLSCAN IV ED

こちらは「第83回 上野・日暮里・尾久で撮り鉄 その2 昭和61年」に掲載した29年前のアメヤ横丁入口の写真です。


上野アメヤ横丁 2015年 (画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
上野アメヤ横丁201511-1
◆ 撮影日:2015/11 Nikon D300 AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED

どの場所か大体の見当はついていましたが、不忍口改札を出てみるとすぐにわかりました。
約29年前の景色と比べてみるとここから見える町並みはあまり変わらないようで、今も買い物や観光のお客さんたちでアメ横は賑わっていました。


記念すべき第100回でしたが、かつて多数の北へ向かう特急電車の写真を撮りに行った上野駅地平ホームの閑散とした景色に、何とも言えない寂しさを感じてしまい湿っぽくなってしまいましたね。
このような感覚になるとは撮影に行くまで想像もしませんでしたが、今後シリーズを重ねていく度に感じてしまうのでしょうね。



さて、無事に第100回をお送りすることができました。
ブログをはじめた当初はフィルムの手間のかかるスキャンやレタッチ作業に、続けていけるか不安になったりもしましたが、続けて行くうちに読者の皆様から頂くコメントなどが支えになりなんとかここまでたどり着くことができました。
いつもご覧になっていただいている読者様たちには、ここに御礼申し上げます。
これからも「アナログからデジタルへ」をどうぞよろしくお願いいたします。


次回からは「第99回 春の中央本線 撮り鉄の旅 その2 新府の桃畑 昭和62年」の続きをお送りします。




今回のきっぷコレクション

都区内パス
都区内フリーパス201511


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車輪  

祝!100回掲載

100回達成おめでとうございます。早いものですね、もう100回ですか。
すんやさんが良い写真をいっぱい撮っている(持っている?)ので、「ブログとかで出したらいいんじゃん!」なんて話しをしていたのがつい昨日のような気がするのですが...時が経つのは早いですね。

見ている方は単純にすごいなーなんて気楽に感心していますが、100回作り続けているすんやさんは大変だったんじゃないかと思います。その「継続する力」は本当に素晴らしいですね!

さりげなくではありますが、100回記念であるともにこれからは新しい展開を目指すという宣言も聞けて(笑)、今後の展開も楽しみにしています。

ちなみに、非鉄な感想ですみませんが今回はアメ横の風景が個人的には刺さりました。
いいですね!

2015/11/16 (Mon) 20:39

すんや  

Re: 祝!100回掲載

100回記念のコメントありがとうございます。
「ブログ記事」という括りでいえば100回なんてすぐに達成できるものであると思いますが、もともとアナログであれ、デジタルであれ「文章を書く」ということに縁遠い人生を歩んできましたから、スキャンが大変だのレタッチが大変だのより文章を考える方がよっぽど苦痛でしたよ。(笑)
でも書き続けて行くうちになかなかどうして楽しくなっていくもので、「人間やる気になればなんとでもなる」を実体験してしまいました。
車輪さんのおっしゃる「継続は力」が、これまでの自分の半生を振りかえった時に様々な意味で身にしみてきますね。

今後の展開について・・・は、
少々自分に高いハードルを課してしまったかな?と、ちょっと後悔みたいなものを感じない訳でもないですが。
しかし、楽しみにしておられるということなので、できるだけご期待に沿えるよう、頑張りますよw
これからもブログ「アナログからデジタルへ」をよろしくお願いします!

アメ横の風景へのご感想、ありがとうございました!
非鉄のご意見・ご感想大歓迎です!

2015/11/16 (Mon) 21:47

風旅記  

こんばんは。
定点観測、とても興味深いですね。楽しく拝見しました。
時代が変われば鉄道の姿も変わっていきますが、その変化のスピードは本当にまちまち、同じ場所とは思えないこともあれば、時が経ったことを忘れてしまうようなケースもあります。
上野駅は、東北への玄関としての賑わいや雰囲気が薄れてしまい、この駅に求める慕情のようなものがなくなりつつあることは残念に感じます。
一方で、静岡から栃木や群馬まで、長距離を走り抜ける普通列車が生まれていることは、幹線の長距離を走破する列車がほぼなくなる程に系統分離されてきた歴史を振り返れば、特異なことにも思えてきて、大都市のダイナミズムを実感したりもします。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/?pc

2015/12/16 (Wed) 17:30

すんや  

風旅記さま

コメントありがとうございます。
上野駅8番ホームの景色はあまり変わりがなく拍子抜けでしたが、上野東京ラインの開業以来「始発駅」「終着駅」の機能が薄れたようで、列車の発着が激減した地平ホームの変わりように驚きました。
風旅記さまのおっしゃるとおり北への玄関口として賑わっていた雰囲気はすっかり薄れてしまい、時代の移り変わりを感じずにはいられませんでした。

2015/12/17 (Thu) 01:02

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