第130回 シリーズ定点撮影 その4 「新百合ヶ丘駅のいまむかし」

第130回は下一桁”0”の回恒例の「定点撮影シリーズ」です。
今回は撮影当時と比べて大きな変化があった小田急線の新百合ヶ丘駅周辺の様子を捉えてみました。

訪れることの少なくない新百合ヶ丘駅界隈なためその変化を知らなかった訳ではありませんが、こと撮影となると約30年ぶりとなるため以前撮影した場所で同じような構図で撮影できるか?そのあたりも見所となりますね。

小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間
201709_新百合ケ丘01
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

最初にやってきたのは百合ヶ丘駅と新百合ヶ丘駅の間にある跨線橋です。
この場所は上り・下り方面ともに絵になる写真が撮れる良い場所で、当時の小田急の車両の多くを撮影しました。
現在はご覧の通り金網が張り巡らされて撮影地としては適さない環境となっています。
ずいぶん前から金網が設置されているのは知っていたため以前と同じような写真は撮れないだろうと思っていましたがどうでしょうね。


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 5200形 急行新宿行き
198504百合ヶ丘-新百合ヶ丘間_001
◆ 撮影日:1985/4 PENTAX MX / smc PENTAX 24mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

まずは跨線橋の踊り場から1985年に撮影した写真ですが・・・


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 1000形 各停本厚木行き
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘02
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

金網があるためわずかな隙間から撮影した写真がこちら。
概ね同じような構図で撮れましたが、絵になる写真を撮影するのは難しそうです。
背景に目を向けると約30年前と変わらない建物があるものの、左の山側はビルが立ち並びその景色は大きく変わったようです。


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 9000形 急行 新宿行き
198505新百合_9000形
◆ 撮影日:1985/5 PENTAX MX / smc PENTAX-M 100mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

上の写真と同じ位置からは中望遠レンズを使うと迫力のある写真が撮れましたが・・・


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 東京メトロ16000形 急行我孫子行き
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘03
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

やはり金網のせいで撮影位置が限られるため、車両に架線柱が被ってしまいイマイチです。


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 3100形 ロマンスカー NSE あしがら号
198505新百合_3100形
◆ 撮影日:1985/5 PENTAX MX / smc PENTAX-M 100mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

同じ踊り場の反対側は新百合ヶ丘駅をバックにS字型になった編成写真が撮れる場所でしたが・・・


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 4000形 快速急行新松田行き
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘04
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

やはり金網があるおかげで同じ場所からは撮影できず。
道路際の歩道からの撮影では架線柱が被ってしまいきれいな編成写真は撮影できません。

まぁ来る前からなんとなく見当は付いていましたが撮影場所としては適した場所では無くなっていましたね。
では新百合ヶ丘駅方面へ移動してみましょう。


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 5200形 急行新宿行き
198504百合ヶ丘-新百合ヶ丘間_004
◆ 撮影日:1985/4 PENTAX MX / smc PENTAX-M 35mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

少しだけ移動してちょっと開けた場所からの一枚。
ここは鉄道写真というより線路際の景色の変化に注目してみますか。


小田急線 百合ヶ丘駅〜新百合ヶ丘駅間 50000形 ロマンスカー VSE はこね号
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘05
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

路側帯しかなかった道路には広い歩道が設置され歩きやすくなりました。
手前のちょっとした資材置き場のような場所が上の写真を撮影した場所だと思いますが、こちらも高いフェンスが設置されています。
線路の両側にある建物が時代の流れを感じさせますね。


小田急線 新百合ヶ丘駅
198504新百合ヶ丘駅_001
◆ 撮影日:1985/4 PENTAX MX / smc PENTAX 24mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED

さて今回の撮影ではもっとも変化があった新百合ヶ丘駅へやってきました。
開業から10年ほど経った1985年当時、山を削って作られたターミナル駅の周辺には何もなく「野っ原」といってもいいような景色でしたが・・・


小田急線 新百合ヶ丘駅
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘06
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

金網が設置され全く引きが取れない場所から撮影した写真は当時の面影は全くなく、駅周辺に建てられたビルのために空はとても狭くなってしまいました。
とにかくだだっ広い駅だというイメージでしたが、ビルに囲まれてしまい日もあたらず暗い雰囲気になってしまいましたね。


小田急線 新百合ケ丘駅 9000形 準急新宿行き
198504新百合ケ丘_9000形_準急
◆ 撮影日:1985/4 PENTAX MX / SIGMA HIGH-SPEED ZOOM 80-200mm F3.5-4 / Nikon COOLSCAN IV ED

賑わう駅南口を通り、柿生駅側の線路際にやってきました。
やはり何もなかった1985年は百合ヶ丘駅へ向かう鶴見川水系と多摩川水系の分水嶺を望む事もできましたが・・・


小田急線 新百合ヶ丘駅
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘07
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

駅前に立ち並ぶ大型ビルの影響で向こう側は全く見えません。
ここは跨線橋上からの撮影でしたが、やはり手すりの上に設置された高い金網のため同じ位置からの撮影は不可能でした。


小田急線 新百合ケ丘〜柿生間 9000形 急行
198504新百合ケ丘_9000形_急行
◆ 撮影日:1985/4 PENTAX MX / SIGMA HIGH-SPEED ZOOM 80-200mm F3.5-4 / Nikon COOLSCAN IV ED

最後に向かったのは柿生駅方面へ下っていく道路沿いから編成写真が撮れる場所へ。
当時は全くなかった住宅の造成地からの撮影だったため、ここも同じような写真は撮れないだろうと思っていましたが・・・


小田急線 新百合ヶ丘駅〜柿生駅間 8000形 急行新松田行き
(画像の上にカーソルを置くと画像が切り替わります)
201709_新百合ケ丘08
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

標識が邪魔なものの似たような写真は撮影できました。
こちらも背景に映る山には多くの住宅が立ち並び、この地域の人口増加を象徴するような光景が当たり前のように映り込む結果となりましたね。


小田急線 新百合ヶ丘駅南口
201709_新百合ケ丘09
◆ 撮影日:2017/9 OLYMPUS PEN E-PL6 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3

最後は隣駅の百合ヶ丘駅の衰退とは対照的にいつも多くの人で賑わう新百合ヶ丘駅南口の様子です。
開業当時の新百合ヶ丘駅の記憶もかすかに残ってはいますが、今の様子からは想像もつかないような変貌ぶりです。
登戸・向ケ丘遊園と町田に挟まれ地味な存在だった麻生区もこの30年ほどで人口増加とともに急激に変化しました。
そんな様子を常にリアルタイムで感じてきたため今回の撮影にあたっては困難なものを感じていましたが、以前と同じ場所での撮影が容易だったことは以外でしたね。

前回の撮影からはだいぶ時が経ってしまいましたが、やはり定点撮影というのは一定期間ごとに撮影したほうがいいなと感じた今回の撮影でした。


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コメント 2

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ダイヤモンド☆トナカイ  

No title

これは素晴らしいですね。
懐かし!
というより、これは地元民ならではの・・・懐かしですね。
私は4~5年前まで新百合近辺への通勤でしたから、近年の新百合や百合ケ丘も知ってますが、小学生時代に厚木から小田急に乗って新宿に向かう時、急行に乗り換える駅が大体新百合のため「何もない」イメージが普通だった記憶です。新百合に勤務するようになって「マイカル(昔の表現ですが)」や「ヨーカ堂」など、派手なバスターミナル方面のイメージは信じられない発展ぶりでしたが、千代ケ丘側は(って言ったら地元すぎる表現かも知れませんが)発展しつつも昔の名残がまだまだ感じられるイメージかも知れませんね。確かに発展はしてますが・・・

2017/10/07 (Sat) 18:14

すんや  

ダイヤモンド☆トナカイ様

コメントありがとうございます。

比較的連続的に新百合ケ丘界隈の変化を見てきたので別段珍しいものでも無いのですが、こうやって30年前の写真と比較してみると当時の思い出がよみがえる思いです。

おっしゃる通り開業から10数年はまさに「何もない」状態で、進出が予定されていた西武グループの撤退が決まった時はどうなることやらと思ったものです。
ヨーカ堂やマイカルの進出とともにそれまで千代ヶ丘・平尾方面のバスも百合ヶ丘から新百合ヶ丘へ拠点を移しその賑わいと反するように百合ヶ丘界隈が寂しい雰囲気になってしまいましたね。
特に大塚書店の閉店は一つの時代の終わりを感じさせるものでした。

確かに賑やかな新百合ヶ丘駅南口に比べ地味なイメージの北口ですが、むしろここ数年の北口の変貌ぶりと人口増加は大きな変化と言えそうですよ。
最近は開発しつくした感がある新百合ヶ丘界隈から稲城市の平尾界隈に残る里山の数々も造成されつくされてさらなる人口増加がありそうです。

2017/10/08 (Sun) 23:30

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