第136回 きっぷコレクション その4 「1985年廃止の国鉄路線きっぷ」 昭和60年

第136回の今回は久しぶりの「きっぷコレクション」をお送りします。
取り上げるのは1985年に廃止された国鉄のいわゆる「赤字ローカル線」と呼ばれた「特定地方交通線」の第一次廃止対象路線のなかから6つの路線のものを紹介したいと思います。

第1次廃止対象路線として1984年に数多くの地方ローカル線が廃止されたのは、当時のテレビニュースでも大々的に取り上げられましたが、個人的には地方ゆえに簡単には訪問できないうちに廃止されていく憧れのローカル線をただ見送ることしかできないという状況でした。
1985年に入って4月からは西日本の各ローカル線が廃止されはじめ、いよいよ馴染みのある北日本のローカル線が実際に廃止される時期が来ることで何かしら記念に残せるものはないか?と考え、せめて運行最終日のきっぷだけでも購入してみようということで入手したのが今回紹介するきっぷの数々という訳です。

購入したのは国鉄新宿駅東口のみどりの窓口だったと記憶していますが、当時はこのような実際に使いもしないきっぷを購入することに批判的な意見も散見されたようです。


国鉄岩内線 小沢駅〜岩内駅間 普通乗車券 1985年6月30日
19850630_岩内線きっぷ
◆ EPSON GT-X800でスキャン

実際、購入する際の窓口氏の表情が一瞬曇る様子を見ていた訳ですが、とはいえ使わないきっぷでも国鉄にとってはわずかな額であっても収入になるんだからいいじゃないか!などと思いながら購入したものです。

※岩内線の詳細はこちら


国鉄興浜北線 浜頓別駅〜北見枝幸駅間 普通乗車券 1985年6月30日
19850630_興浜北線きっぷ
◆ EPSON GT-X800でスキャン

これらのきっぷを購入するにあたっては正直悩んだ部分もあったのは確かです。
なんせ廃止予定路線の列車に乗るでもなく、現地訪問すらしない訳ですから。

※興浜北線の詳細はこちら


国鉄大畑線 下北駅〜大畑駅間 普通乗車券 1985年6月30日
19850630_大畑線きっぷ
◆ EPSON GT-X800でスキャン

みどりの窓口できっぷを買うだけなら誰にでもできることですから「価値がない」などという意見ももっともな感じがしてしまうのも否めませんね。

※大畑線の詳細はこちら


国鉄興浜南線 興部駅〜雄武駅間 普通乗車券 1985年7月14日
19850714_興浜南線きっぷ
◆ EPSON GT-X800でスキャン

とはいえ逆転の発想をするならば、現地に行かなくても運行最終日のきっぷが入手できるならと割り切ってしまうのも個人的には「アリ」と思うことにしました。

※興浜南線の詳細はこちら


国鉄美幸線 美深駅〜仁宇布駅間 普通乗車券 1985年9月16日
19850916_美幸線きっぷ
◆ EPSON GT-X800でスキャン

別に後の世に高額で売り抜けようなどと考えたこともないので、そもそも「価値」とか面倒なことを考える必要も無かったということですね。

※美幸線の詳細はこちら


国鉄矢島線 羽後本荘駅〜羽後矢島駅間 普通乗車券 1985年9月30日
19850930_矢島線きっぷ
◆ EPSON GT-X800でスキャン

という訳で実際に乗車する訳ではないので「子供料金」で購入したきっぷの数々。
今回の記事に書くにあたって再び眺めてみると、やはり現地訪問してないきっぷというのは「思い入れが浅い」という当然のことを再認識しました。

※矢島線の詳細はこちら



結局私にとって記念に購入したきっぷというのは、それそのものに価値がある訳ではなく、それに紐づく形で当時の思い出が蘇ることに価値があるのだ、ということなのでしょう。
その後このような形で記念のきっぷを購入することが無かったことからあまり意味を感じ無かったというのは間違いないようです。
あまり推奨するようなものではないですが、こんな形で廃止予定の鉄道路線のきっぷを入手することができる一例として今回の記事をアップしてみたということです。



ちなみに当時は廃止路線ではないこんなきっぷも同時に購入していました。

国鉄広尾線 愛国駅〜幸福駅間 普通乗車券 1985年6月30日
19850630_広尾線きっぷ
◆ EPSON GT-X800でスキャン

愛の国から幸福へ」で有名な広尾線のきっぷもネタ的に買ってみた訳ですが、10年ほど前に廃止後の幸福駅跡に車で訪問した際、近くの売店で販売されていた「レプリカ」の「愛国→幸福」硬券入場券を入手した時には「時の流れ」を感じ、なんとも複雑な思いをしたものです。


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コメント 2

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風旅記  

こんにちは。
今日も楽しく拝見させて頂きました。
どの切符も懐かしい形ですね。幼い頃に窓口で買い求めた旅の切符を思い出しました。発券のシステムも今とでは違っていたのでしょうか。
そして、それぞれの切符のFrom/Toを拝見しまして、どの路線も訪ねてみたいものでした。どれもが私にとっては写真の中の世界、本当に列車に乗って旅する機会があったならば、と想像しています。
小沢駅を訪ねた際には、雪の季節だったこともあり、もう岩内線の痕跡も見つけることはできませんでした。
偶々先日、由利高原鉄道に乗る機会がありました。今の時代らしい軽快気動車が単行で走ってゆく様子は、きっと国鉄矢島線時代とは似て非なるものなのだろうと感じました。
これらの路線が廃止され四半世紀、時はどんどん流れていきますね。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/

2018/04/06 (Fri) 16:23
すんや

すんや  

風旅記さま

コメントありがとうございます。

ドットインパクトプリンターで印字するタイプの切符というだけで時代がわかる懐かしい形ですね。
結果として「思い入れが浅い」と書きましたが、なんらかの反応があってそれがきっかけでこの先現地訪問の材料になりうると考えると意味がなかったとは言えないなぁと感じました。
北海道の各線はなかなか簡単に訪問することができませんが、現存する矢島線(由利高原鉄道)には行ってみたいですね。

2018/04/08 (Sun) 12:46

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