第141回 ’91夏 青春18きっぷの旅 その4 平成3年

「定点撮影シリーズ」を一回挟みましたが、今回は「’91夏の青春18きっぷの旅」の続き、その4をお送りします。
前夜、新宿発の夜行列車「441M」で出発し、大糸線経由で日本海側に出た我々は越後線から弥彦線に乗り換え弥彦神社へとやってきました。


弥彦山山頂から見る海側の眺め
199108_弥彦山から北側の眺め
◆ 撮影日:1991/8 PENTAX LX / smc PENTAX-M 35mm F2 / Nikon COOLSCAN IV ED

ロープウエイに乗って標高643mの弥彦山山頂へ登ってみると海や平野を見下ろす素晴らしい眺望がありました。
越後平野の際にあるためすぐ近くに海が見え、その先の水平線には思ったより大きな佐渡ヶ島が見えます。
車でも山頂まで登れるらしく多くの観光客で賑わっているようでした。


弥彦山山頂から見る平野側の眺め
199108_弥彦山から南側の眺め
◆ 撮影日:1991/8 PENTAX LX / smc PENTAX-M 35mm F2 / Nikon COOLSCAN IV ED

振り返って平野側を見ると、手前のロープウエイ乗り場とちょっとした遊園地の背後には越後平野が広がります。
高さの割には平野の手前に他の山が無く開けているため大パノラマが展開されています。
手軽に登頂できるしこの景色を見るだけでも一見の価値ありといえますね。
一通り付近を見て回ったので再びロープウエイで下山します。


弥彦山ロープウェイ山頂公園のりば
199108_弥彦ロープウエイのりば
◆ 撮影日:1991/8 PENTAX LX / smc PENTAX-M 35mm F2 / Nikon COOLSCAN IV ED

復路のロープウエイを待っている間に乗り場からの眺めを撮ってみました。
ロープウエイの乗り場というと大体こんな眺めが見られると思いますが、周りが開けているため余計になにか吸い込まれそうな感じがしますね。


さて下山後この日の宿泊地である新潟へと向かいますが、初めて列車で訪問する夏の日本海側の気候はそれまで経験した事の無い湿度の高さで、冷房のない列車が多かったことですでに全身汗だくとなっていました。
疲労感がたまった状態で新潟駅に到着してみると、改札前の待合所のテレビで「ソ連のゴルバチョフ書記長が軟禁された」という内容のニュースが流れ、外に出ると新聞の号外が配布されるなど駅周辺がちょっとざわついた感じで異様な雰囲気でした。
のちに「8・19クーデター」と呼ばれるロシア革命への流れとなった事件だったそうですが、この時の事は同行のY君に聞くと今でも鮮明に覚えているそうで印象的な旅だったと記憶しているようです。





一夜明けて旅の二日目、この日は新潟から磐越西線経由で喜多方へと向かいますが、やはりこの日も朝から日本海側特有の高い湿気でとても快適とは言えない旅のはじまりとなりました。


JR東日本 磐越西線 馬下駅〜咲花駅間
199108_馬下駅〜咲花駅間
◆ 撮影日:1991/8 PENTAX LX / smc PENTAX-M 35mm F2 / Nikon COOLSCAN IV ED

冷房の無いディーゼル列車の窓を開け放って少しでも涼をとろうとしますが阿賀野川の川幅が狭くなってもなかなか快適とは言えない状況がつづきます。
一泊二日の旅という事で上着の着替えを持ってこなかったため、前日の汗まみれのジーンズやシャツを着なければならずそれも不快感を助長する材料になり、疲労のためか普段より撮影枚数も減ってしまいました。


喜多方の観光馬車 喜多方駅前
199108_喜多方蔵馬車
◆ 撮影日:1991/8 PENTAX LX / smc PENTAX-M 35mm F2 / Nikon COOLSCAN IV ED

という訳でやってきた喜多方駅です。
駅前には蔵の形を模した馬車がいて観光に力を入れている感じが伝わってきます。
「蔵の町」として有名だった喜多方ですが、この頃には今や代名詞となった感のある「喜多方ラーメン」も有名となり、同行のY君の希望もあってラーメンを食べようという事になりました。
(個人的には乗車が叶わなかった「日中線」の方が注目度大ですが)

肝心の「喜多方ラーメン」ですが、たくさんある中からどのお店を選ぶべきか見当も付かないうえ、暑さでまいっていた二人は駅から一番近いところに行こうということに。
感想はここでは書かない事にしましょう。


JR東日本 東北本線 黒磯駅
199108_黒磯駅
◆ 撮影日:1991/8 PENTAX LX / smc PENTAX-M 35mm F2 / Nikon COOLSCAN IV ED

とりあえず二日目の目的を達成しあとは帰路につくだけとなりました。
喜多方から会津若松・郡山を経て東北本線で延々普通列車を乗り継ぐ予定となっていましたが、途中乗換駅の黒磯駅の列車案内で新宿行きの「快速フェアーウエイ」を発見!
青春18きっぷでも乗車できるか確認して指定券を購入、乗車予定の普通列車を見送って乗り換え無しの快適な列車旅を手に入れました!

当時の「快速ムーンライト」に使用された165系の間合い運用で運転された列車ですが、乗り鉄としてはなかなか乗車する機会の無い上り列車ですしいろいろ見て回りたいところでした。
1日目の行程がいろいろ盛りだくさんだったこともあり相当疲労が溜まっていたようで、この日は朝に新潟を出発して以来ほとんどの時間を寝て過ごしたようで、「快速フェアーウエイ」の記憶はほとんど残っていませんしすでに夕刻だったため記録を取る事もしませんでした。

全行程友人との二人旅ということもあって今までに無い新鮮な列車旅だった、と言いたいところですが友人Y君はほとんどの時間を寝て過ごしていたようだし、やはりこういった特殊な趣味は一人で楽しんだ方がいいのかなぁなどと思ったものです。


※今回の行程
弥彦駅→(弥彦線)→吉田駅→(越後線)→新潟駅(一泊)新潟駅→(信越本線)→新津駅→(磐越西線)→喜多方駅→(磐越西線)→会津若松駅→(磐越西線)→郡山駅→(東北本線)→黒磯駅→(東北本線)→新宿駅





この旅を最後に西暦が2000年代になるまで列車での旅からは遠ざかる事になります。
自動車やバイクの免許を取り自分の運転での旅に目覚めた時期でもあったので、鉄道ネタからも遠ざかり写真撮影の趣味も一旦休止という状況が数年間続きました。
そんな訳で次回以降、鉄道とは関係の無いネタが続くことになるでしょう。


関連記事

コメント 2

コメントはまだありません

風旅記  

こんにちは。
旅の続きも楽しく拝見させて頂きました。
私は途切れることなくずっと鉄道に関心があり、各地を訪ねたりしてきましたが、段々と自由な時間が持てなくなるに従って、鉄道だけを旅するようになってきてしまっています。
それも趣味ですので楽しい時間なのですが、本当ならば、駅を出て、その土地をゆっくりと歩きたいものだと改めて感じました。
弥彦線は乗ったことがあるのですが、弥彦神社には行ったことがない、それもちょっとバランスが悪いな、と…
ローカル線は非冷房の車両がたくさんありましたね。窓を全開にして風を浴びるのは好きですが、最近では固定窓だったり、開けられても上の方が内側に傾く形の窓が多く、以前のように開けた窓に肘を掛けて、とはいかなくなってしまっています。
それも、過去の感覚なのかなと思ったりもします。今夏のような猛暑が増えたことを考えれば、閉め切ってクーラーは必須ですしね。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/

2018/09/20 (Thu) 13:46
すんや

すんや  

風旅記さま

コメントありがとうございます。
旅の形も人それぞれ。継続し続けるのはなかなか難しくそれ故の後悔もあったりしますが、新たな発見もあるので違うアプローチもいいだろうと思うようになりました。
鉄道旅を趣味として始めた当初は乗っているだけで楽しいと思えるものでしたが、その後は欲が出てより多くのものを見聞きしたいとアレヤコレヤと手を出すことに。
結果中途半端なものとなってしまいましたが、ここまでくるとそれもまあイイじゃないか!と開き直ることができました。
思い返せば車にせよバイクにせよ、結局は乗ってるだけで旅は楽しい!と思える部分は変わらないようなので、今は今のやり方で楽しんでいければいいなと感じています。

2018/09/21 (Fri) 20:14

コメントする