第74回 鶴見線 クモハ12特集 その2 カラー編 昭和61年

国鉄 鶴見線 武蔵白石駅 クモハ12 053
6108_鶴見線_クモハ12_武蔵白石駅
◆ 撮影日:1986/8 PENTAX MX smc PENTAX 24mm F2.8/Nikon COOLSCAN IV ED

今回は鶴見線で撮影したクモハ12の写真の中からカラーポジのものをスキャンしてみました。
夏休みに入り相変わらず陸上部の練習をサボりまくって自堕落な生活を送っていたところ、鶴見線のクモハ12が本線上を走行しているとの情報を聞き、前回の内房線での撮影で余っていたカラーポジの消化もかねて真夏の午後に鶴見線へと向かいました。

昭和61年当時、鶴見線の利用者は朝夕の沿線工場への通勤客が多いということで、乗客が減る昼間や休日の閑散時間帯に対応するため101系3両編成からクモハ12の1両に減らして運行をしていたようです。
首都圏では最後の運用となった17m級の旧型電車、クモハ12が鶴見線の本線上を走行するとあって多くの鉄道ファンが訪れたようです。



まずは武蔵白石駅です。この日の運用は2両あるクモハ12 052、053のうち053が充てられていたようです。
大川支線のみの運行時、日中は3番ホームにいることが多かったクモハ12が4番ホームに停まっていて、それだけでも珍しいと思ったものです。
本線走行をするにあたって修繕されたのでしょうか?車体が艶々の「ぶどう色1号」に綺麗に塗装しなおされています。
他の同業者の皆さんとこの列車に乗ってまずは大川駅に向かいます。


国鉄 鶴見線 大川駅 クモハ12 053
6108_鶴見線_クモハ12_大川駅
◆ 撮影日:1986/8 PENTAX MX smc PENTAX-M 50mm F1.7/Nikon COOLSCAN IV ED

わずかな停車時間の間に撮った車体側面の車側灯です。
駅全体が日陰で光線状態が悪かったためこの、駅の様子などは撮らなかったようです。


国鉄 鶴見線 クモハ12 053 車内の掴み棒
6108_鶴見線_クモハ12_車内の掴み棒
◆ 撮影日:1986/8 PENTAX MX smc PENTAX-M 50mm F1.7/Nikon COOLSCAN IV ED

大川駅停車中にもう一枚。
板張りの床と旧型電車特有のつかみ棒です。スタンションポールという名称だそうです。
最近の車両ではあまり見ることができませんが、101系以前の旧型通勤電車には付いていたようです。
自分の記憶の中では、当事3歳くらいだったと思いますが、南武線の73系電車の車内中央のつかみ棒がなぜか強く印象に残っていました。


国鉄 鶴見線 鶴見駅 クモハ12 053
6108_鶴見線_クモハ12_鶴見駅_001
◆ 撮影日:1986/8 PENTAX MX smc PENTAX-M 35mm F2.8/Nikon COOLSCAN IV ED

大川駅からの折り返しで鶴見駅までやってきました。
薄暗いホームに停車するクモハ12の室内灯が白熱電球のため車内がオレンジ色に照らされています。
ホーム上の蛍光灯の影響でデイライトフィルム特有の緑色の色かぶりが目立つため少し補正してみました。


国鉄 鶴見線 鶴見駅 クモハ12 053
6108_鶴見線_クモハ12_鶴見駅_002
◆ 撮影日:1986/8 PENTAX MX smc PENTAX-M 50mm F1.7/Nikon COOLSCAN IV ED

ヘッドライトと車体前上部のアップ。
列車番号表示の部分から室内灯の白熱電球の明かりが漏れてオレンジ色に写ります。


国鉄 鶴見線 鶴見駅 クモハ12 053
6108_鶴見線_クモハ12_鶴見駅_003
◆ 撮影日:1986/8 PENTAX MX smc PENTAX-M 50mm F1.7/Nikon COOLSCAN IV ED

サボ受けと連結器のアップです。
大川支線のみ運行時には「武蔵白石⇔大川」の黄色いサボが掲示されていました。
波打った鋼板とリベットが旧型電車の特徴を表していますね。


国鉄 鶴見線 鶴見駅 クモハ12 053
6108_鶴見線_クモハ12_鶴見駅_004
◆ 撮影日:1986/8 PENTAX MX smc PENTAX-M 50mm F1.7/Nikon COOLSCAN IV ED

海芝浦行きとなったクモハ12へ次々とお客さんが乗り込んでいきます。
私も再びクモハ12へ乗り込み海芝浦駅へと向かいます。


国鉄 鶴見線 海芝浦駅 クモハ12 053 車内
6108_鶴見線_クモハ12_車内
◆ 撮影日:1986/8 PENTAX MX smc PENTAX 24mm F2.8/Nikon COOLSCAN IV ED

真夏の冷房のない車内は非常に蒸し暑かったですが、開け放った窓からの走行風は心地よいものでした。
海芝浦駅へ到着し、折り返し発車待ちの間に車内を撮ってみました。
西日に照らされて浮き上がった板張りの床の木目や白熱灯の室内灯が特徴的ですね。


国鉄 鶴見線 海芝浦駅 クモハ12 053
6108_鶴見線_クモハ12_海芝浦駅
◆ 撮影日:1986/8 PENTAX MX smc PENTAX 24mm F2.8/Nikon COOLSCAN IV ED

海芝浦駅では次の発車までの間、京浜運河のそよかぜに吹かれながら水面を眺めるのは今も変わらない風景です。
クモハ12に乗り込み、鶴見駅まで戻ります。


国鉄 鶴見線 鶴見駅 クモハ12 053
6108_鶴見線_クモハ12_鶴見駅_005
◆ 撮影日:1986/8 PENTAX MX smc PENTAX-M 100mm F2.8/Nikon COOLSCAN IV ED

だいぶ日も傾いてきたため大川駅行きのクモハ12を見送り、この日の鶴見線での撮影はこれにて終了とします。
クモハ12三昧の半日でモノクロも含めフィルム3本ほどの撮影をしましたが、この日は運転本数の少なさもありモノクロは車内の様子を撮影したものが多かったようです。

国鉄からJRに変わった後もクモハ12は鶴見線で走り続け、車両の老朽化と大川支線の3両編成対応のため、1996年に武蔵白石駅の大川支線用ホーム撤去と同時に引退をします。
その後JR東日本 東京総合車両センターに保存されていた2両のクモハ12のうち053は2006年に廃車解体されたそうです。


次回からは当日撮影したクモハ12のモノクロフィルムの画像をスキャンしてみます。


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コメント 7

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鉄男  

No title

キタ━(("∀"))━ッ!!

工業地帯の聖地、鶴見線!
かつて聖地と知らず、大学帰りの夜にふらっと来たことある。
タイムスリップしたような車両、蛍光灯でない照明と木造床、ゴロゴロという走行音・・ 
ものすごい感動したにもかかわらず、再訪しなかった自分を悔やんでいます。

現在の鶴見線は・・ 今時のステンレス車両となってしまい、古鉄ファンには退屈になっちゃいましたよ。

2015/02/12 (Thu) 01:38

鉄男  

No title

大川ついでに不定期貨物のレア画像をアップしときます。
昭和電工への引き込み線、おそらく週1程度。たまたまラッキーで撮れたものです。

http://www.hakanaki-jokei.com/175_19.jpg

もう8年くらい行ってないので現状はわかりません・・ まだ引き込み線あるんだろうか・・?

2015/02/12 (Thu) 02:02

すんや  

Re: No title

毎度どうも〜
あの頃はクモハ12だけでなく様々な貨物列車もみられたようで、そこに目を向けなかったのが今となっては悔やまれます!
車両はステンレスになってしまいましたが、当時の雰囲気は多少味わえるみたいですね。
たまには乗りに行ってみようかなぁ

2015/02/12 (Thu) 02:03

すんや  

大川支線の貨物

これはまた貴重な写真ですなぁ
たしか2008年頃廃止になったような?
当時、構内の配線の問題で機関車が機回しできなくてタンク貨車を手押しで入れ替えする、というのでちょっと有名でしたよね。
手押し入れ替えの写真は取ってませんか?

廃止の噂を聞いて見に行こうと思ってましたが、平日のみ運行で断念。
有給でも取って無理矢理見に行くべきだったなぁ。



> 大川ついでに不定期貨物のレア画像をアップしときます。
> 昭和電工への引き込み線、おそらく週1程度。たまたまラッキーで撮れたものです。
>
> http://www.hakanaki-jokei.com/175_19.jpg
>
> もう8年くらい行ってないので現状はわかりません・・ まだ引き込み線あるんだろうか・・?

2015/02/12 (Thu) 02:15

鉄男  

No title

ストリートビュー見たら・・ 廃線になってる・・ てか昭和電工自体なくなった?
悲しい・・

手押しはしてませんでした。普通に気動車が入替って感じで。

2015/02/13 (Fri) 01:26

風旅記  

こんばんは、こちらのお写真も楽しませて頂きました。
暫く前に、鶴見線のデイタイムの減便のニュースを目にしまして、学校でも習った京浜工業地帯には今は元気はないのかとも思ったりしましたが、拝見しますと国鉄の〜JRの時代にも既に通勤輸送の時間帯以外は減車を模索していたようですね。そこで突如として白羽の矢が当たった旧型国電は、鉄道を楽しむ人には驚きと共に嬉しいニュース、一般の通勤客の方々には迷惑な話だったのではないかと想像しています。
鶴見駅のクラシカルなホームに、古参の電車が本当に似合っていますね。そして海芝浦へ、扇町へと、この路線を単行で走っていた姿を思い浮かべれば、一目でもそれを見てみたかったと切望したくなります。
暴徒に書かせて頂きました「減便」、今ではこんなに都市部の真ん中にある路線でありながら昼間は2時間に1本の運行にまで減らされています。この沿線の地域に元気が無くなってきたのでしょうか。しかし片方で、今の固定的な3両編成を単行にすることでもっと列車を走らせることができるならば、とも思います。
最低限の現代のニーズにあったフリークエントサービスを提供するためであれば、旧型国電なき今、単行の気動車であってもいいのではないかとさえ思います。
好きだからこそ、永く活躍して欲しい路線です。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/

2016/06/15 (Wed) 22:38

すんや  

風旅記様

コメントありがとうございます。

そうですね後々知ることになるわけですが、この当時は鶴見線の本線上をクモハ12が走行するということだけに目が行き、減便への布石であったことなど考えもしませんでした。
たしかに国鉄末期からJRへの転換期はまだまだ活気があった時代でしたが、やはり当時騒がれていた国鉄の赤字問題と民営企業としては経営面で改善すべき点から様々な策を模索していたのでしょう。
赤字の問題は別として今でも国鉄であったならここまで極端な減便はあったのか?と思わずにはいられませんが、近年の鶴見線界隈を鉄道の外側から見てみると鉄道以外の交通機関(バスなど)の充実もあり、現状の運転本数は致し方なしなのかもしれません。
一鉄道ファンとしては廃止されないだけでもありがたいといったところでしょうか。

減便でなかなか簡単に訪れることままならない鶴見線ですが、風旅記様から頂いたコメントでまた訪問したくなりました。
他の路線に比べて距離も短いですし、周辺散策も兼ねて沿線を歩いてみるのも良いと思います。
たまには外側から鉄道を見てみるのもオススメですよ。

2016/06/23 (Thu) 22:24

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